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開発の仕事

フジミツではお客様に美味しい商品をお届けするために日々商品の開発が行われています。
ここでは、フジミツの商品開発の裏側をご紹介します。

開発ストーリー1:「鯛めしの素」「鶏めしの素」

「鯛めしの素」「鶏めしの素」

ノウハウもなく、時間もない厳しい状況での開発

「炊き込みご飯の素」の開発について、話が出たのは年末のこと。おでんのハイシーズンが終わる春以降のレトルトラインの稼働率を上げることが目的でした。
これまで練物をメインに商品開発してきたので、炊き込みご飯の素については全くノウハウがない中での開発です。ゼロベースから、具材の選定、出汁の開発を進める必要がありました。一度は家庭で「炊き込みご飯の素」を使ったことはあるものの、商品として販売するとなれば、大量生産が前提。当然品質は常に一定以上のものを要求されます。レトルト(加圧加熱殺菌)による具材や出汁の変質も予想されました。

さらに、既存の他社製品を参考にしつつも、フジミツならではの製品特徴がなければ消費者は今までの商品からスイッチしてくれません。そこで、長門市が焼き鳥日本一の街(※人口ひとりあたりの焼き鳥店数)であることから、地元・深川養鶏の“長州どり”を使用した「鶏めしの素」と、山口県は黄鯛の水揚げが日本有数であることから、“黄鯛”を使った「鯛めしの素」を製品コンセプトとして打ち出しました。山口県のメーカーらしく、“山口県”を特徴づけられる食材を選定しました。
まずは試作です。毎日のように具材選定、試食を繰り返すこと数十回。作ったサンプルも100個以上。開発スタッフだけでなく、営業の人など社内でいろいろな方に協力してもらい、評価をしてもらいました。
味の特徴をさらに出すために、「鶏めしの素」はこだわりの塩「シママース」を使用した塩ベースに。「鯛めしの素」は鯛のアラからとった出汁を隠し味にして、鯛と昆布の旨みを引き出しました。
さらにドライ売場ではなく、より新鮮に近い日配の冷ケースの売り場で販売することや、封を開けて入れるだけ、という簡単な調理方法も他社製品では見かけない特徴です。
なんとか無事に4月15日の発売を迎えたものの、果たして売れるかどうか期待と不安でいっぱいです。発売直前までバタバタの開発でしたが、これから改良を重ねていき、しっかりと商品育成をしていきたいと思います。

開発ストーリー2:「鯛めしの素」「のどぐろめしの素」

キラリ・開発ストーリー vol3 「鯛めしの素」「のどぐろめしの素」

山口県で水揚げされる魚をテーマにした観光客向け炊き込みご飯の素を開発

観光客をターゲットにした山口県産炊き込みご飯の素

「鯛めしの素」「のどぐろめしの素」は、山口県仙崎や下関で水揚げした魚を使っています。炊き込みご飯の素については、既に「鯛めしの素」「鶏めしの素」をスーパーマーケットで販売していますが、今回発売した2つの商品は、40~60代の観光客をメインターゲットに、お土産として購入していただく商品として開発しました。

土産物ならではのさまざまな工夫を散りばめる

土産物ということで、商品化にあたってはいくつかの工夫をしています。まず、持ち帰るのにかさばると困るので、濃縮タイプにして容量を少なくし、パッケージは厚みのない平らな形状にしました。土産物の雰囲気を出すために外袋を紙製にしましたが、その紙質にもこだわり、様々なサンプルを検討して決めました。また、お客様にとってお求め易い価格帯に設定するため、コストと価格のバランスを保つのに苦労しました。2月に発売したばかりですが、予想以上に売れており、手応えを感じています。

鯛に続く食材として高級魚・のどぐろを選定

「鯛めしの素」に関しては、既にレトルトタイプの商品がありましたが、この度、土産物として展開するにあたり、鯛に続く魚は何かと試行錯誤しました。山口県に関連があって、安定した漁獲量のある魚ということから、山陰から北陸でよく獲れるのどぐろが良いのではないかという案が出ました。スーパーマーケットではなかなか販売していない魚なので、物珍しさや高級魚のイメージから土産物商品にはぴったりだということでのどぐろに決定しました。

のどぐろと鯛、それぞれの持ち味を生かして

のどぐろは脂が多く、干物や焼き魚にされることが多い魚です。炊き込みご飯にしたときに、脂の多さが邪魔をするのではないかと思いましたが、結果、焼き魚のような香ばしさが生まれました。試作を重ね、だしが濃いとのどぐろの味が死んでしまうので、塩ベースのだしで魚のうまみを引き立てるようにしました。魚好きの人が好む味になっているのではないでしょうか。
「鯛めしの素」には、鯛のアラを焼成したものを入れています。骨からうまみが出るので、だしが美味しくなり、あぶることで生臭さが消えてうまみだけが残ります。
今後も山口県の特長を出して、山口県産の魚介類をいろいろ使った炊き込みご飯シリーズを展開していく予定です。

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